社内報 第0013号
バリ社長 女装に目覚める 2001.11.09 発行

最近 国際社会に乗り遅れない為、英会話を始めました。
映画と言えば洋画ですし、クラブの音楽は洋楽でないと しっくり来ません。
言葉の壁を越えて異文化を受け入れ、それを取り込もうとする姿勢は実に建設的であると言えます。
しかし、そこには対等の位置関係が成立してるのでしょうか?
敢えて私は 海外に対して日本人が持つ劣等感をバリ商事流に一刀両断して行きたいと思います。

大リーグでのイチロー選手、新庄選手の活躍を我々日本人は固唾を飲みつつ凝視し、
謂わば「サムライ」としての台頭を望んでエールを送っています。
しかし、何故 我々日本人は一流選手が大リーグに流出する現状に憂いを感じないのでしょうか?
「プロ野球もこのままではイカン」と思ってる人間が何人居るのでしょうか?
この時点で我々は大リーグとプロ野球の実力の差に無条件降伏しているのです。

スポーツの世界は勿論の事、庶民的レベルでも その劣等感は存在しています。
例えば、海外旅行に行って皆さんは懸命に現地の言葉を使おうと努力するでしょう。
これは正に日本の諺”郷に入っては郷に従え”の精神であり、日本人の美学とも言えます。
しかし逆に 日本で海外の旅行者と出会った場合、皆さんは懸命にその旅行者の
母国語で話そうとするでしょう。何故、この場合には前述の諺が形を潜めるのでしょうか?

何においても我々は海外に対しての劣等感を拭い去れません。
そんな想いを抱いていた矢先、アメリカの恒例行事に参加するチャンスを得ました。
10月の某所某日。様々なキャラクターに扮した衣装で賑わうパーティー会場。
ハロウィンパーティーに参加する事で、アメリカの文化を肌で感じ
更にそれを凌駕する勢いで「アメリカ 何するものぞ」と胸を張ろうと言う魂胆で臨みました。
そのハロウィンパーティーの席でチョイスしたのは看護婦ルック。完全な趣味です。

今回、その看護婦に扮装するにあたり大切なコンセプトがありました。それは”笑えない”と言う事。
従来の女装は何処か笑いをとる傾向にありました。それは中途半端な結果を危惧する余り
笑いにシフトした方が懸命だと言う観点から必然的に辿る”形”です。
それを打破し、究極の美を追求したい。それは正に”笑えない”程に・・・。
スカートから見えるスネ毛を全て剃り落とした時点で、それは”笑えない”ものとなりました。

パーティー会場の二階で看護婦ルックに着替え、何とも言えぬ高揚感を持って会場に降りました。
ハロウィンパーティーに来ていた人達の・・・やり場のない驚きに続く失笑。
開けてはいけない扉を開けた気がしました。
誰しも変身願望はあります。それを一つのイベントとして昇華させたアメリカ文化。
劣等感さえも通り越し、全てを委ねたまま私は呟きました。「・・・アメリカ最高!」

写真は戻れない世界にやって来たバリ社長とその案内人スティーブン

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